箕面の家

設計事務所で注文住宅を建てる流れと期間|相談から引き渡しまでの10ステップと、長引く理由|建築家が解説

設計事務所で注文住宅を建てる場合、設計から引き渡しまでの期間の目安は約15か月(1年3か月)です。内訳は、基本設計2.5か月、実施設計2.5か月、確認申請2か月、工事8か月です(YYAの目安。規模や状況で変わります)。ご依頼の手引きでは、住宅の目安を「1年〜」としています。

期間が延びやすいのは、見積もりが予算に納まらず、減額の調整をするときです。入居したい時期が決まっている場合は、設計から工事までの期間を逆算して、早めに相談を始めることが大切です。

設計事務所で建てる流れ(10ステップ)

YYAの進め方は、次の10ステップです(ご依頼の手引きより)。

ステップ内容
1. お問い合わせきっかけは問いません。不安や希望をお聞かせください
2. ご相談事務所またはオンラインで、ご希望をうかがいます
3. 現地調査・条件整理敷地や物件を確認し、法規や予算の条件を整理します
4. 提案スケッチ、図面、CGなどで方向性をご提案します
5. 基本設計間取り、動線、構成など基本的な計画を決めます
6. 実施設計仕上げ、設備、収納、照明などを詳細まで詰めます
7. 見積もり・申請施工会社の見積もりを比較し、必要な申請を行います
8. 工事契約施工会社を決め、契約します
9. 工事監理現場で図面どおりに施工されているかを確認します
10. 引き渡し竣工検査のあと、お引き渡しします

土地がまだ決まっていない場合は、設計に進む前に土地探しが加わります。YYAでは、ご相談のあと、土地探し、敷地チェック、購入の判断を経て、設計に進みます(土地探しの記事、YYAの土地探しのご案内)。

期間の目安

段階目安備考
基本設計2.5か月間取り、動線、構成など基本的な計画を決めます
実施設計2.5か月仕上げ、設備、収納、照明などを詳細まで詰めます
確認申請(申請から確認済証が出るまで)2か月早くても2か月。最近は時間がかかります。申請先の機関の混み具合で変わります
工事8か月規模によります
合計約15か月(1年3か月)上の4つの合計。ご依頼の手引きの目安「住宅は1年〜」の範囲内です
打ち合わせ多くて2週間に1回必要なときに、その都度

見積もりが予算に納まらず、減額の調整をする場合は、この合計にさらに時間が加わります。

確認申請の期間について:建築基準法では、確認申請を受け付けた建築主事等は、2階建て以上や延べ面積200㎡超の建築物などは受理した日から35日以内、それ以外の建築物は7日以内に審査して確認済証を交付することとされています(建築基準法 第6条第4項)。ただし、これは審査の期限であり、実際には最近、申請から確認済証が出るまでに、早くても2か月かかっています(YYAの経験)。申請先は、民間の指定確認検査機関の場合が多く、その機関の繁忙度によって期間が変わります。工事に入る前に確認済証が必要なので、スケジュールには余裕を持たせます。

工事が終わったあとは、完了検査を申請します。申請は工事が完了した日から4日以内、検査は受理から7日以内に行われます(同法 第7条)。

なお、他社の例では、基本設計に約2〜3か月、実施設計に約2〜3か月、見積もりに約1〜2か月、施工に約5〜7か月で、合計14〜20か月ほど(土地選びと建築家選びを含む)としているものがあります(titel(タイテル)による)。これは他社サイトの目安で、YYAの数字ではありません。

期間が延びやすいのは「予算に納まらないとき」

設計の期間が延びやすい点は、見積もりがコストに納まらない場合の減額調整です。施工会社から出た見積もりが予算を超えると、仕上げや家具工事などを見直す調整が必要になり、その分の時間がかかります。減額の考え方は、リノベの減額の記事でも説明しています(リノベーションの記事ですが、見積もりと予算の調整の進め方は新築にも通じます)。

施主が決めること

家づくりの中で、施主が決めることは、主に次の3つです。

  1. プラン:設計者が提案する間取りや構成を見て、方向性を決めます
  2. 材料:設計者が提案した材料でよいかを判断します
  3. 予算:かけられる金額を決めます

打ち合わせは、多くて2週間に1回、必要なときに適宜行います。

いつ相談を始めるか

相談を始める時期は、住みたい時期から、設計と工事にかかる期間を逆算した時期です。設計から引き渡しまでが約15か月(基本設計2.5か月、実施設計2.5か月、確認申請2か月、工事8か月)なので、入居したい時期の15か月以上前には相談を始めておくと安心です。土地がまだの場合は、土地探しの期間が加わります。

ご相談は無料で、オンラインでも受けています。土日祝や平日夜の打ち合わせも可能です。

設計料の支払い時期

設計料は、工事費の10〜15%前後(規模や用途によって変わります)で、3回に分けてお支払いいただきます。着手時、実施設計完了時、竣工時です。規模の大きい案件では、基本設計完了時にも加わります。構造設計料は、設計料に含まれず、別になります(構造は専門の設計事務所と協働します)。詳しくはご依頼の手引きをご覧ください。

ご相談の前に

初回のご相談では、敷地や物件の資料、ご希望のイメージがあればお持ちください。なくても構いません。入居したい時期、土地の有無、予算が分かると、スケジュールを具体的にお伝えしやすくなります。セカンドオピニオンとしてのご相談も可能です。

まとめ

設計事務所で注文住宅を建てる場合、設計から引き渡しまでの目安は約15か月で、基本設計2.5か月、実施設計2.5か月、確認申請2か月、工事8か月です。期間が延びやすいのは、見積もりが予算に納まらず、減額調整をするときです。入居したい時期が決まっている場合は、設計から工事までの期間を逆算して、15か月以上前から相談を始めると安心です。

この記事の監修

吉野優輔(一級建築士/株式会社YYA 代表取締役)
2007年近畿大学理工学部建築学科卒業。2009年~2021年株式会社日建設計。2021年に独立(2022年に株式会社YYAに改組)。2024年から近畿大学建築学部の非常勤講師。詳しくは会社概要をご覧ください。

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