洗面台の高さの目安は、「身長÷2前後」といわれています。平均身長が165cmの家族なら、82〜83cm程度が目安と考えられます(LIXIL SQUARE)。YYAでは、洗面台を一般的な高さにすることが多く、造作の洗面では、高さ80cmで設計しました。
家族で身長が違う場合は、背の低い子どもは踏み台などの備品で対応し、いずれ成長することを前提に決めます。この記事では、高さの目安と、家族での決め方を説明します。

洗面台の高さの目安:身長÷2前後
洗面台の適正な高さは、「身長÷2前後」といわれています(LIXIL SQUARE)。身長ごとに計算すると、次のようになります。
| 身長 | 目安の高さ(身長÷2) |
|---|---|
| 150cm | 75cm |
| 155cm | 77.5cm |
| 160cm | 80cm |
| 165cm | 82.5cm |
| 170cm | 85cm |
| 175cm | 87.5cm |
| 180cm | 90cm |
※ 「前後」とされる目安です。体格や洗い方、洗面ボウルの深さによっても、使いやすい高さは変わります。公共施設などは、老若男女が使うため、75〜80cm程度を標準にしていることが多いとされています(同上)。
高すぎる・低すぎるとどうなるか
| 起きやすいこと | |
|---|---|
| 高すぎる | 顔を洗ったときに、水が腕を伝って肘に垂れる。服や床が濡れて、掃除や洗濯の手間が増える。腕を上げるため、肩こりの原因になることがある。収納棚の位置も高くなり、手が届きにくい |
| 低すぎる | 洗顔のときに腰をかがめるので、腰痛の原因になることがある。すでに腰を痛めている場合は悪化のおそれもある |
(LIXIL SQUAREによる)
洗面台は毎日使うものなので、高さが合わないストレスは、積み重なります。
家族で身長が違うときの決め方
家族の中で身長が違うときは、誰に合わせるかが悩みどころです。
メーカーの資料では、夫婦で身長差がある場合や、小さな子どもがいる場合は、一般的に身長が高い人に合わせるほうが無難とされています。子どもはいずれ大きくなるため、不便に感じる問題は、時間が経てば解決していくからです。洗面台が高い場合は、踏み台で比較的容易に対応できます。踏み台が不要な人の邪魔にならないよう、折りたたみ式にする、収納する場所を確保する、といった工夫も紹介されています(LIXIL SQUARE)。
YYAでも、家族で身長が違うので、背の低い子どもは、踏み台などの備品で対応する考え方です。子どもはいずれ成長するので、洗面台の高さは、大人が使いやすい高さを基本にします。
造作の洗面台なら、高さを決められる
造作の洗面台は、家に合わせてつくるので、高さや幅を自由に決められます。YYAの箕面の家と西神中央の家の洗面は、どちらも造作で、高さは80cmです。

造作でも既製品でも、決め方の考え方は同じです。使う人の身長から目安を出し、家族の事情(子どもの成長)を考えて決めることです。YYAでは、洗面台は一般的な高さにすることが多く、洗面で後悔しやすい点は、特にありません。
事例の詳しい説明は、箕面の家と西神中央の家のページをご覧ください。
すでにある洗面台の高さが合わないとき
住まいの洗面台の高さが合わない場合は、次の方法があります(LIXIL SQUARE)。
- 踏み台を使う:高すぎる、または子どもが使うときに便利です。折りたたみ式なら場所を取りません
- 水栓を交換する:洗面台のタイプによっては、水栓だけを高い位置・低い位置に付け替えられます。既存の水栓と同じタイプを選ぶ必要があります
- 洗面台を交換する:家族全員が不便を感じる場合は、専門の業者に依頼します。水道管や電気配線が関わるため、自分で行うのはおすすめしません
洗面台の高さを決める手順
- 使う人の身長を確認する:家族それぞれの身長を整理します
- 目安を計算する:身長÷2前後で、目安の高さを出します
- 誰に合わせるか決める:身長差がある場合は、大人が使いやすい高さを基本にし、子どもは踏み台で対応します
- 現物で確かめる:ショールームなどで、実際に使って高さを確認する方法もあります(LIXIL SQUARE)
キッチンの作業台の高さの考え方は、キッチンの寸法とは?で説明しています。洗面台とキッチンでは、基準が違うので、混同しないようにしてください。
ご相談の前に
洗面やトイレ、浴室などの水まわりは、毎日使うので、住みはじめてから不便に気づきやすい場所です。ご相談の際は、家族それぞれの身長、使う人の人数、洗濯や収納の使い方を教えてください。ご相談は無料です。
まとめ
洗面台の高さの目安は、身長÷2前後です。家族で身長が違うときは、背の低い子どもは踏み台などで対応し、子どもの成長を考えて、大人が使いやすい高さを基本にします。YYAでは、一般的な高さにすることが多く、造作の洗面では高さ80cmで設計しています。
この記事の監修
吉野優輔(一級建築士/株式会社YYA 代表取締役)
2007年近畿大学理工学部建築学科卒業。2009年~2021年株式会社日建設計。2021年に独立(2022年に株式会社YYAに改組)。2024年から近畿大学建築学部の非常勤講師。詳しくは会社概要をご覧ください。
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