箕面のひな壇造成された住宅の建替えで、最大の眺望を確保した安心した老後の住まい

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箕面の家

所在地:大阪府箕面市

用途:専用住宅

施主:個人

竣工:2024年9月予定

敷地面積;138.20㎡

建築面積:76.47㎡

延床面積:115.92㎡

撮影:太田拓実

箕面市のかつて、ハウスメーカーが大規模開発を行い、ひな壇造成を行った住宅の建替え計画である。

北側は開発当時に作られた大きな擁壁があり、その上部には府道が通っている。

施主は長年この地に住み、残りの人生を静かに暮らしたいとのことで、依頼があった。

施主の従前建ってた家での暮らしは一階にリビングがあったものの、前面道路が住宅地ではあるものの、人通りが気になるということで、せっかく日差しが入るにも関わらず、ブラインドを閉めるような生活をされていた。

要望は一階にLDK、モノが多いので、収納が多く欲しいとの要望であった。しかし、一階にLDKを持ってくると、どうしても同じような閉鎖的な暮らしになることが想定できたので、LDKを二階に配置し、一階の階高を最大高くした

高くした一階にはロフトを設け、収納を確保すると同時に、隣の家との階高によるレベル差をつけることで、二階の床レベルが周囲よりも高くした。また階高が高くなることで、梅田の街並みを眺望できるレベルまで、持ち上げることで、敷地特性を最大限生かした計画とした。また壁を傾斜させることで、内部空間の気積を最大化し、内部空間もより広い空間を確保した。

二階は見晴らしのよい南側には木製の片引きサッシで、全開放することができ、テラスを含めて、内部空間が広い空間となるように配慮した。屋根については、北側斜線で、制限を受ける部分は勾配に配慮した形状とし、南側に対して、開く形状とすることで、空間に抑揚を持たせ、南側に開いた自由な生活を体現するものとしている。

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