夜景に浮かぶ店舗ファサード

大阪の店舗設計・リノベーション|建築家による空間づくり

店舗の内装は、お客様が最初に出会う「お店の顔」です。そして毎日そこで働く人の仕事場でもあります。

大阪で店舗をつくるとき、依頼先は内装会社が一般的です。ただ、設計事務所に頼むという選択肢もあります。この記事では、大阪府吹田市の設計事務所YYAが、店舗設計を設計事務所に頼むときの費用の目安、進め方、法規の注意点を、実際に設計した美容室の事例を交えて解説します。

美容室・ギャラリー「Lula」の夜のファサード。全面ガラスの入口から店内が見える

店舗設計を設計事務所に頼むメリット

店舗の内装は、設計と工事を一括で請け負う内装会社に頼むか、設計を設計事務所に頼んで工事を別の会社に発注するか、の大きく2つに分かれます。

比較項目内装会社(設計施工一括)設計事務所+施工会社
窓口1社で完結する設計と施工の2社とやり取りする
工事費一括のため比べにくい複数社の相見積もりで比べられる
工事のチェック施工する会社が自ら行う設計者が第三者として監理する
デザイン実績のある型が中心お店のコンセプトから一から考える

設計事務所の強みは、工事をしない立場から、お店の側に立って見積もりや工事をチェックできることです。ビル側が指定する工事(B工事)の費用や範囲の調整も、設計者が間に入って進められます。

店舗内装の費用の目安

店舗の内装費は、業種と物件の状態で大きく変わります。マネーフォワード クラウド開業によると、坪単価の目安は次のとおりです。

区分坪単価の目安
飲食店30万〜70万円
物販店20万〜50万円
美容室・サロン25万〜60万円
スケルトン物件30万〜80万円
居抜き物件15万〜50万円

設計料は、工事費全体の10〜15%程度が一つの目安です。ただし金額は出典によって幅が大きく、厨房や給排水、空調の工事が多い業種ほど高くなります。実際の費用は、物件を見たうえで見積もりをとって判断します。

スケルトンと居抜き

  • スケルトン物件:床・壁・天井がない状態。自由に設計できる反面、設備から整えるため費用がかかる
  • 居抜き物件:前のお店の内装や設備が残っている状態。費用を抑えやすい反面、レイアウトに制約が出る

居抜き物件は、残っている設備がそのまま使えるかどうかで費用が大きく変わります。契約前に、設備の状態を確認しておくことが大切です。

物件選びから開業までの流れ

Lulaの店内。段差で空間を分けている
  1. 物件探し・内見(設計者が同行して、レイアウトや工事の可否を確認)
  2. 物件の契約
  3. 設計(コンセプト、レイアウト、素材を決める)
  4. 工事の見積もり・施工会社の選定
  5. 工事・監理
  6. 引き渡し・開業準備

一般に、小規模な改装で1〜2か月、新規出店や大規模な改装では3〜6か月以上の工期がかかります。

契約前に確認したい「A・B・C工事」

テナントの工事は、費用の負担と施工する会社によって次のように分かれます。

  • A工事:ビルのオーナーが負担し、オーナーが施工する工事
  • B工事:テナントが負担し、オーナーが指定する会社が施工する工事(空調や防災設備など)
  • C工事:テナントが負担し、テナントが選んだ会社が施工する工事(内装など)

B工事は会社を選べないため、割高になりやすいと言われます。区分は物件ごとの契約で決まるので、契約前に工事区分表を確認することが大切です。

店舗設計で押さえておきたい法規

  • 用途変更:建物の用途を変えて、店舗などの特殊建築物として200㎡を超えて使う場合は、確認申請が必要です。200㎡以下でも、法令に適合させる義務は残ります(国土交通省)。
  • 消防:内装の材料や、間仕切りの変更に伴う設備について、所轄の消防署に事前に相談します。
  • 保健所(飲食店など):大阪府の保健所は、施設の工事に着工する前に設計図などを持って事前に相談するよう案内しています(大阪府泉佐野保健所)。

補助金は「着工前の申請」が条件のことが多い

大阪府内でも、市町村によって空き店舗の活用や省エネ設備の更新を支援する制度があります。例えば東大阪市の「空き店舗活用促進事業補助金」(令和8年度)は、着工前の届出が必要です(東大阪市)。制度は自治体ごとに異なり、工事を始めてからでは使えないものが多いため、計画の早い段階で確認しましょう。

事例:美容室・ギャラリー「Lula」(大阪府吹田市)

Lulaの店内。特注レンガタイルの壁と木のベンチ

Lulaは、YYAが大阪府吹田市の山田西エリアで設計した、美容室とギャラリーの複合施設です(延床65.7㎡、2021年竣工)。

物件の契約前から関わる

店舗の設計は、物件が決まってから依頼されることが多いものです。Lulaでは、物件の契約前の内見から設計者が関わり、立地や建物の可能性を一緒に検討しました。前面道路が広く見通しがよいこと、交差点で信号待ちをする車からも店が見えること、店の前に広い歩道があることが、物件を決める決め手になりました。

通りから見えるファサード

入口は全面ガラスとし、通りから店内の様子が見えるようにしました。特注のレンガタイルを4色使い、段差で空間をゆるやかに分けています。

美容室の枠を超えて使われる空間

完成後は、アクセサリーブランドのポップアップショップや演奏会、ヨガ教室など、美容室の枠を超えた使われ方をしています。人が集まる場所になることも、店舗の空間がもつ力の一つです。

よくある質問

Q. 物件がまだ決まっていませんが、相談できますか?
A. はい。候補の物件の内見に同行し、希望するお店がつくれるかを一緒に確認します。内見の同行は無料です(大阪以外の物件は、交通費のみ実費でご負担いただきます)。

Q. 大阪以外でも依頼できますか?
A. 大阪府吹田市の一級建築士事務所です。大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山など関西を中心に、全国のご依頼に対応しています。初回相談は無料です。

Q. 内装会社の見積もりを見てもらうことはできますか?
A. はい。内容と金額が妥当かを、設計者の立場から確認します。

まとめ

店舗設計を設計事務所に頼むと、お店のコンセプトを一から空間にしながら、工事費の中身を確認して進められます。特に、物件を契約する前に相談することで、レイアウトや工事の制約による失敗を防げます。YYAでは、大阪・関西で店舗の新規出店や改装のご相談を受け付けています。

関連記事

下記のバナーからYYAの公式LINEを友だち追加していただくと、店舗の新規出店や改装のご相談をLINEでお気軽にお寄せいただけます。

YYA公式LINEで友だち追加

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA