診療室と森

コンビニの店舗数よりも多い歯科医院ですが、その中でも残念ながら、人気の医院とそうでない医院と分かれています。それはニーズを捉えられているか、そうでないかの違いで結果が変わります。さらにコロナ禍以降にある特徴が見られるようになってきました。その傾向とは一体どういうものなのでしょうか?今回は徹底的に解説していきたいと思います。

 

歯科関連の記事がこちらにありますので、合わせて読むと理解が深まります。

 

歯科医院・クリニックの内装の特徴とは?

多くの歯科医院は待合室があり、そこから診療所のある部屋へ案内することになります。

 

まず待合室について、土足のままでよいのか上足に履き替えて頂くのかという点があります。

田舎のようなエリアだと畑仕事をして、その帰りにくるから、上足に履き替えた方がいいというお話も頂きました。

最近では多くの医院が下足のまま案内するケースが非常に多いです。

 

各診療室についてですが、パーティションで区切る場合と、半個室にするケース、完全個室にするケースなど、様々です。

医院のコンセプトに沿って選ばれています。

 

また消毒室がオープンになっているケースと、個室化して見えないようになっているケースがそれぞれあります。

スペース的に余裕があるのであれば、個室化して見えないようにする方がいいでしょう。

 

またクリニックのロゴですが、従来ではHP製作会社に依頼してまとめて、ロゴも作ってもらうことが圧倒的に多く、多くの歯科医師がそのようにしたいと思われているかもしれませんが、これは個人的には間違っていると思っています。動物のロゴとかテーマカラーなど、型にはまった紋切り型になっていると思いますが、それは誰が決めたことでしょうか?皆がしているからといって、それが正しい訳ではありません。来院される患者様はロゴに魅かれて来るのでしょうか?違うと思います。

 

コンビニの数よりも多い歯科医院なのに、なぜ人と同じことをするのかただただ疑問に思います。しかし圧倒的に歯科医師の先生方はこのような思考の方が多いように思います。

 

グラフィックの世界では日本では優秀なグラフィックデザイナーが多くおり、弊社のロゴは日本で有名なグラフィックデザイナーの原田さんにお願いしました。〇〇設計事務所とはせずに、アルファベットにしている理由としては、人が多く集まり、色々な仕事をいろんな人とするという意味がロゴには込められています。優秀なスタッフはパートナーとし、独立せずとも事務所の右腕として、長く一緒に働いてもらうというビジョンも込められています。このあたりの議論をグラフィックデザイナーの原田さんと対話を重ねながら、できたデザインが弊社のロゴになります。

 

この事例のようにロゴはただのデザインというものではなく、経営理念を表現するものであり、ブランディング上、かなり重要なものとなります。

 

なので、一時的に費用はかかるものとはなりますが、一生のデザインとなるので、納得のいく方にお願いすることが、医院が成功する秘訣となります。

 

 

 

最近のクリニックデザインの傾向とは?おしゃれなクリニックはどんなもの?

キッズスペース

近年の歯科医院のデザインのトレンドとは何かを解説していきます。

 

待合ではカフェのような雰囲気になっており、植物も多く飾られているような、カジュアルで居心地のよいデザインになっている歯科医院があります。

 

あるいは住宅のリビングのような居心地のよい待合になっていて、書棚には様々な本があり、リラックスできる空間になっている事例もあります。

 

従来では白い内装のミニマムなデザインが好まれてきましたが、最近の傾向としては、木を使ったデザインが増えてきています。歯科医院の特徴として、患者様には痛みが伴うので、いかにリラックスできる環境を整えてあげるかという点を、ドクターが重視してきている流れになっています。

 

さらにコロナ禍以降ではある特徴が出てきました。

それは診療室のあり方です。

 

かつてはパーティションで区切られた診療室が多かったですが、コロナ禍以降では完全個室に拘る歯科医院が増えてきました。個室ではロスナイ換気をしています。

 

弊社での事例はこちら

 

ロスナイ換気とは?新型コロナウイルス対策に有効?

新型コロナウイルス感染予防に個室の換気対策は重要ですが、本格的な冬をこれから迎え、暖房と換気をいかに両立させるかが大きな課題になってきます。

 

そこでおすすめなのがロスナイ換気です。通常の換気機器を使う場合、暖められた空気も捨ててしまいますが、ロスナイの場合、熱は屋内に留めて空気だけを入れ替えるような熱交換をします。そうすることで、暖められた温度もその場にとどまるので、空調負荷も減り、電気代節約にもつながります。

 

 

またロスナイにはフィルターが内蔵されており、チリ、ホコリ、花粉などを取り除いたきれいな状態の空気を取り込むことができます。オプションによって、PM2.5の微粒の粒子も取り除くこともできます。

 

そういった特徴から、新型コロナ対策として、ロスナイを導入する事例が増えてきています。

 

 

まとめ

コロナ禍以降、急激にニーズが変化していっているので、それを理解し、応えていけるような設計事務所に依頼することをおすすめします。

弊社では長年の設計経験を活かし、ニーズに沿った提案を心がけております。お気軽にお問合せ下さい。遠方でもご対応致します。

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