これから美容室を開業する方や将来美容室を開業したい方に向けて、建築家が美容室の内装を設計する上で、大事なポイントをそれぞれ丁寧に解説していきます。
是非参考にしてみて下さい。
美容室は開業するまでがゴールではなく、その後の運用のポイントまでも解説していきます。失敗しない美容室づくりとはどのようなものか順に解説していきます。
まず開業したいエリアが決まっている人であれば、そのエリアの地元の不動産屋さんに空き物件がないか調べますよね?まずはどの方もそのようなプロセスを踏むと思います。
そのエリアの競合がいるか、どういうエリアか?商業地域?住宅地域?などです。それぐらいは物件情報から判断ができます。
そこから先について、一つポイントがあります。
スタイリングチェアで有名なタカラベルモントは物件の商圏エリアの分析を無料でしてくれます。
その地域に住まわれてる方の年収を全国平均と比べてどうかなど、詳細に調べてくれます。営業の方が知らないという方は弊社にお声がけ頂ければ、ご紹介します。
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そこで物件の商圏エリアの分析が終わったら、通常は物件契約の流れになると思います。
しかし弊社では、物件契約前にその物件が果たして、契約していいものか、建築家の視点で、分析した上で、ご助言させて頂きますので、物件選びで失敗することを未然に防ぐとともに、実は美容室の設計するポイントはすでに始まっています。
例えば、その美容室が外から見て、どう見えるかという点も非常に大事になってきます。
それは店構えとして、どう見えるかや、車の人からどう見えるかなど、お店の外観がお客様にとってどのような見え方をするかなど、視点場の確認を行います。それは建築家の視点で周囲の環境を読み解きながら、どういう美容室がふさわしいか思考していきます。
ですので、物件契約前にお声がけ頂けると、失敗しない美容室づくりができるかと思います。
物件選びが一段落した後に、することがあります。
それは美容室をつくる上で、一番大事なポイントになってきますが、何かわかりますか?
それはズバリ、コンセプトをどうするかが一番重要になってきます。
それは美容室の内装にも直結する項目でもあり、開業した後も運用していくので、一番の肝であるにもかかわらず、コンセプトが重要だと考えていない人が多いです。
あるいはコンセプトを自分で考えて、それを内装にする人はいると思いますが、それだと自分の考えている範疇を超える美容室を作ることができないです。
建築家とコンセプトについて、ブレスト(ブレインストーミング…自由にアイデアを出し合う議論を行うこと)を行うことこそが、クリエイティブな美容室が生まれる秘訣だと言えます。そうすることで、他の美容室にはないあなただけの美容室を作ることができ、それが失敗しない美容室を作ることができます。
またターゲット層をどのような層に絞るのかも重要なポイントです。来客の層の年代を想定することも大事ですし、大人数のサロンにするのかプライベートサロンにするかなど、どういう人向けにつくるかも同時に議論すべきポイントです。
物件選びが終わっている段階だとするとセット面を何席にするか、シャワー台を何台にするかは内装設計をする上で、設計条件になるので、決めておきましょう。
またシャワー台などはリース契約もできるので、工事費に余力がない人はリース契約にするなど、事前に判断しておくのもポイントです。
予算を決めるのも設計する上で、設計条件となるので、予算はあらかじめ決めておきましょう。ただし、今の物価上昇が止まる気配がない為、あらかじめゆとりのある資金計画で考えておかないと、設計見直しや、工事費が合わずにオープンが遅れるなど、後々スケジュールに影響を及ぼします。なので、資金計画を決めることも順調に進める上では大事なポイントです。
厳しい予算では今の社会情勢を踏まえると、開業することが厳しいと考えていた方がよいと思います。
コンセプト、設計条件が決まれば、建築家からの提案を待ちましょう。その条件の中で、提案をしてくれるので、あとは出てきた提案で、気になる点を指摘するなど、ブラッシュアップしていくことになります。
動線計画は一番よくご自身がわかっていると思うので、使いやすい計画になっているか今一度確認をしておきましょう。
スタッフ動線は極力お客様動線と被らないような計画が理想です。店舗の大きさによって、その辺りは変わるので、議論をするポイントです。
バックルームの大きさはそこで働く人数によって変わります。大型店舗の場合、休憩スペースまで必要ですし、薬剤を置くスペースも大きなスペースが必要です。規模感にもよるので、規模に見合った計画にしましょう。無駄に大きくする必要はないので、あくまでも裏方スペースは最小限に。お客様のスペースは大きくすることが大事です。
また美容室の内装設計で出てくる特徴的なポイントとしては、排水計画がネックとなってきます。シャワー台から下には排水管が出てくるので、その部分をどうするかがポイントです。
物件が新築の場合は自由に排水ルートを検討できるので、排水管の為にシャンプー台の床の高さを上げる必要はありません。
物件がテナント物件の場合は、既存の排水管に繋げることが必要で、シャンプー台から、既存排水管までのルートの為に、床のレベルを上げる必要があります。
床の段差ができるので、デザイン上、どう処理するかが設計上のポイントになってきます。
お客様にとって段差ができてしまうことはつまづいたりする原因になるので、無理のない計画になっているか確認が必要です。
弊社での事例はこちら。
美容室では大量に髪が落ちるので、清掃しにくいような床仕上げは避けるべきでしょう。
また薬剤を頻繁に使うので、薬剤を落としても問題のない床仕上げにすることもポイントです。薬剤を落として、汚れるような床仕上げは避けるべきです。
美容室を設計できる会社は世の中、無数にあります。はっきり言うと、どこでもできます。実績が多い、少ないは実はあまり関係ありません。その中からどういう人に任せたいかはあなた次第です。
どこにもない美容室を作りたい、ブランディングもこだわりたい、注目を集める美容室を作りたい、美容室について一から考えたいなど、これまでの美容室は差別化を図るなど、明確な目標がある場合は建築家に依頼することをおすすめします。
自分のやりたいことは決まっているが、ある程度提案してもらいたいという方は設計事務所。
お店づくりに特にこだわりはなく、早く開業したいということであれば、設計施工会社。
どこまで自分がこだわってお店づくりをしたいかによって、誰に依頼するかを決めるのが一番よいと思います。よく素人の方で、設計上のトラブルとして一番多いのが、自分の求めているものと合っていない方へ依頼するケースが非常に多いです。これを間違えると、大抵揉めることになります。
デザインを求めているのに、設計施工へお願いしても、デザインの満足度が合わないですよね?あるいは急いでいるのに、建築家へ依頼するなど。違いがわからずに、依頼をしてしまっているので、後々トラブルに繋がります。
自分の胸に手を当てて、どういう理想郷を作るか、それを実現してくれる人は誰か、それがわかったら、その人にお願いするべきだと思います。
予算の中で、どこまで建築家にデザインをお願いするかで設計費用は変わってきます。
外部の看板のサインや、名刺のデザイン、DMなど含め、トータルに依頼するのか、それとも、内装設計の範囲までにするかなど、ご予算に応じて、どこまで任せるか決める必要があります。
サイン計画まで含めて、グラフィックも依頼する方が、お店のコンセプトが強くなり、美容室のブランディング上は優れたものになると考えます。
グラフィックを自前でやるか、パートナーのデザイナーを起用するかは建築家によって異なると思いますが、美容室の価値を高めることに繋がるので、大事なポイントです。
物件取得費
物件取得時に、敷金、礼金、保証金、仲介手数料など物件によって費用は様々ですが、100万~200万など費用はかかります。詳細は不動産屋に確認が必要です。
内装費
ご予算によります。そこから設計し、最終工務店の見積もり金額が内装費になります。
設計料
建築家、設計事務所の場合、工事金額で設計料は決まります。設計施工会社の場合は、工事費に含まれているケースが多いです。
材料費
開店時に必要な備品、薬剤、カラー材、美容器具、洗濯機、ワゴン、薬剤を置く棚など営業する上で、最低限必要な物一式が必要です。急がないものはオープン後に回すなど、取捨選択が必要です。50万~100万程度必要です。
ランニングコスト
家賃、人件費、薬剤費、広告費(必要に応じて)、水道光熱費などの費用が毎月発生していきます。半年分のランニングコストを見込んでいれば、十分です。
コンビニが現在5万軒あるとのことですが、美容室は25万軒を超える数があります。コンビニの5倍もある中で、競争はより激化していくでしょう。他の美容室と差別化していくのは建築家の力の見せ所です。株式会社YYAでは長年建築家として活動してきた経験から今までにない空間をご提案させて頂きます。相談は無料なので、是非お気軽にお問合せ下さい。敷居が高いと感じられる方も少なくないと思いますが、ただの幻想ですので、お気軽にどうぞ。
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