2023.12.14

コの字の中庭を持つ平屋の注文住宅の特徴とは?

コの字型中庭

1.平屋の基本

平屋の魅力

平屋は、一階建ての住宅を指します。そのシンプルでありながら、多くの人に支持される魅力があります。以下では、平屋の魅力についてご紹介します。

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平屋はそのシンプルな構造から、広々とした空間と自由な間取りが魅力です。二階がないことで、屋根しか重力を受けないので、構造の負担が少ないため、設計の自由度が高いです。ある建築家は意図的に、平屋しか設計しないという建築家がいます。それだけ、平屋は可能性が高く、面白い、おしゃれな家を実現できるでしょう。注文住宅で建てる際には、その中でも特に「コの字の中庭」を取り入れることで、新たな魅力が生まれます。

 

家族のための暖かな住まい

平屋は一階建てであるため、階段の昇り降りがなく、家族の生活がスムーズに行えます。特に中庭があると、家族全体が集まりやすく、コミュニケーションが生まれます。家というものは中心となる場が必要です。その中で、コの字型の中庭を持つ平屋の場合、中庭が家の中心となります。中庭が家での活動の中心となります。家の中心が明確にあることで、安定した生活をもたらすでしょう。

 

外と中を繋ぐ開放的な外観

コの字の中庭がある平屋は、外と中が連続した開放的な外観が特徴的です。家の中から中庭が見えることで、自然の風景や季節の変化を感じながら過ごすことができます。一日での中での光の移ろいを感じることができ、生活を豊かなものにしてくれます。

 

2.コの字の中庭デザイン

中庭のデザイン

平屋において、コの字の中庭は様々なデザインが可能です。家族のライフスタイルや好みに合わせて、中庭を工夫してみましょう。

コの字の中庭の特徴としては、三方向の壁、一方向はオープンな中庭になっているので、閉じた中庭とならずに、外部と繋がった中庭となります。これが一番の特徴です。塀を用いれば、ロの字型のように、閉じた中庭とすることもできます。ロの字型と違って、大きな敷地面積を必要とせず、坪庭のような中庭をもった最小単位で、中庭を作ることができます。外と繋がるということは外から見られるので、どういう中庭にするか考えておく必要があります。

 

開放感ある中庭

中庭は家の中央に位置し、各部屋からアクセスできるように配置されます。開放感があり、家族が自然を感じながら過ごせるポイントです。採光を全て、中庭から採ることができ、外周部はあえて、閉鎖的な外観とすることで、周囲からのプライバシーに配慮しつつも、開放的な家を作ることができます。また中庭に植栽をすることで、季節感を演出することも可能です。引き戸で、内外を連続させることもできるので、季節のよい春、秋などの中間期では、窓を開け、外と一体化した空間にすることもできます。季節ごとの暮らしができ、変化に富んだ生活ができるでしょう。マンション生活から、戸建てを考えている方は信じられないぐらい自由度の高い住宅を手にすることができるでしょう。

 

中庭を活かした間取り

コの字の中庭を取り入れた平屋では、中庭を中心に各部屋が配置されることが一般的です。この配置によって、家族が集まりやすく、リビングやダイニングから中庭を眺めることができます。中庭には水盤を配置すれば、静謐な中庭空間を作ることができます。中庭に植栽を施せば、季節感を演出できます。小さなガーデニングで、家庭菜園をすることもできるでしょう。バーベキューコンロを置けば、キャンプのような体験を自宅ですることもできます。寝袋を敷けば、夜には満点の星空が眺めることもできるでしょう。中庭があることで、様々なアクティビティが生まれ、日常生活に彩りを与えてくれます。

3.注文住宅のメリットと注意点

注文住宅のメリット

平屋の注文住宅は、こだわりの間取りやデザインが可能な点が魅力です。家族のニーズに合わせて、理想の住まいを実現しましょう。

 

こだわりのデザイン

注文住宅ならではのメリットは、こだわりのデザインを実現できる点です。外観や内装、そして中庭のスタイルまで、自分たちのライフスタイルに合わせてカスタマイズが可能です。ハウスメーカーの設計では、家の規格が決められており、その中でしか自由度はありませんが、建築家による自由設計ではできないことは何もありません。またハウスメーカーでは、規格外のオーダーをすると追加料金を請求されます。この不自由さについて、不満に思う人が少なくありません。どちらが自由度の高い設計ができるかは明確です。

 

プライバシーの確保

一階建ての住宅は、プライバシーを確保しやすい構造です。各部屋が中庭に面する場合でも、適切な配置によってプライバシーを守りつつ、快適な生活を送ることができます。建築家は敷地の状況を理解し、プライバシーを確保しつつも、快適な中庭のある住宅を設計してくれるでしょう。

 

注文住宅のデメリット

平屋の注文住宅にはデメリットも考慮する必要があります。慎重な計画が求められます。

 

建物の広がり

平屋の建物は横に広がる傾向があります。敷地が狭い場合や建築制限がある場合には、建物の広がりに注意が必要です。また建築面積が大きくなることから、坪単価が高くなる傾向があります。予算調整の上手な設計事務所にお願いすることが、注文住宅を作る上で、重要となります。予算調整な設計事務所かどうかは、直接会うなどして、設計の取り組み姿勢など、直接ヒアリングすることをおすすめします。その中で、お願いするかどうか判断するのがいいでしょう。予算調整も大事ですが同時に、デザイン性の高さも重要です。その両方を兼ね備えた設計事務所に依頼することが大事です。後悔のない家づくりをするために、設計事務所の選定は重要な要素となります。

 

空間の確保が難しい場合も

土地の形状や条件によっては、中庭や庭を確保することが難しいことがあります。希望通りの中庭を持つためには、事前に慎重な調査や計画が欠かせません。狭小地にもかかわらず、中庭が欲しいという要望は矛盾した計画となってしまいます。(狭小地では、スキップフロアなどで、積層するのが、常套手段で、坪単価も抑えられ、安く作れます。)検討されている土地の大きさで、中庭ができるか微妙なケースもあると思います。その部分を家づくりの素人で、判断するのは難しいと思われますので、建築家に相談して、プランニングしてもらった上で、判断するといいでしょう。設計事務所はプランニングは無料もしくは安い値段で、提案してくれる事務所がほとんどだと思いますので、それを利用して判断することをおすすめします。頼む先がすでに決まっている人はその設計事務所にお任せすればいいでしょう。

 

4.まとめ

コの字の中庭を持つ平屋の家づくり

コの字の中庭を持つ平屋の注文住宅は、家族の絆を深める理想の住まいです。こだわりのデザインや中庭の配置、そして注意点を押さえながら、家族に合った快適な住まいを実現しましょう。どのような中庭にするかは予算、敷地の周囲の状況、家族構成や暮らし方など、複合的な要素から、ベストな解答を建築家が提案してくれるでしょう。あなたの生活にふさわしい平屋を是非実現させて、新しい豊かな生活を始める準備をしましょう。