多くの子供にとって、小児歯科医院に対しては恐怖や不安を抱えながら、来ることが多いです。
定期的な歯科検診など、一緒に連れて行く親にとっても歯科医院に行くことは億劫に感じる人も少なくありません。
そうした状況の中で、小児歯科医院に求められる内装デザインの工夫が必要になってきます。
ここでは内装デザインのポイントを解説していきたいと思います。
小児歯科医院の内装デザインでは、子供にとって、歯科医院を怖い場所から楽しいと思うような、印象のすり替えを自然に与えれるようなデザインの工夫が必要になってきます。
子供はその空間が自分が楽しめる場所かどうかを一瞬で判断します。
なので、そこが楽しい場所であると思えば、嫌がらずにすぐに歯科医院へ入るようになります。
よくある小児歯科ではカラフルな色を使うというのは常套手段ですが、建築家に依頼するとそういう事柄に対し、解決策を出してくれるでしょう。
弊社で解決した事例としては、小児歯科専門ではなく、子供から大人まで、幅広い世代が来る歯科医院だったので、カラフルに子供向けの内装デザインにするというよりも、子供がエントランスから入ってすぐ遊べるようにキッズスペースを待合の中心に配置しました。そうすることで、すぐ遊ぶモードに切り替えれるようにしています。また囲われ感を出したかったので、本棚に囲まれたようなデザインにしています。よくあるキッズスペースのように、端のスペースにとりあえずあるというのではなく、親と子供が近い関係にいれるように、ベンチ形状にしているので、親と子が共存できるようなデザインとしています。このように、カラフルにせずとも、子供が喜ぶ空間を作ることは可能です。
待合の空間を楽しい場所であると子供に認識させることはできたとして、そこから、肝心の診察室にたいして、そこへ誘導するにもまた一つ工夫が必要となってきます。
キッズスペースで遊んでる延長で、診療室までの動線も楽しい雰囲気にする必要があります。同じ世界感の続きを作ることで、集中力が切れずに、誘導できます。
診療室まで来ると、泣き叫ぶ声が聞こえると、怖がる子も出てくるでしょう。オープンで開放的なつくりになっている小児科が多いですが、泣き叫ぶ、暴れる等色んな子供がいるので、実際は個室の方が声が通りにくく、プライバシー性も高いので、個室がおすすめです。
また新型コロナウイルス感染症の観点でも個室で、空気を入れ替える全熱交換器を採用するなどの対応も今は求められるようになってきています。
親と子供が一つの空間に入れることは子供にとっても安心材料になるでしょう。
子供にとって、病院は怖いという先入観をいかに変えれるか、それをどこまで徹底的にデザインの力で工夫できるかがポイントになってきます。温かみのある素材感にするのか、カラフルにするのか、他の方法を考えるか、院長の経営理念とも絡み合う部分であるので、そこはしっかり建築家と話し合う必要があります。
自分が子供時代でも歯科ははっきり言って嫌いな場所でした。でも今の歯科医療は進んでいるので、痛みを感じにくい歯科医院も増えてきています。子供時代のイメージは記憶に残るので、デザインの力で、子供が嫌いにならないような工夫はできるものと考えています。これから設計をお考えの方は是非弊社にお任せ下さい。オンライン相談も無料で行っています。
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